コンタクトレンズ
コンタクトレンズは、レンズを眼球に装用することで視力矯正を行います。裸眼では
網膜にピントが合わない状態(=目が悪い)でも、網膜にピントが合うようにコンタ
クトレンズが光の屈折を調節します。目の表面張力をによって引き寄せられているの
で、直接角膜に装着しているわけではありません。
また目の構造は、まぶたの奥でまぶたと白目がつながっていて袋のようになっている
ため、コンタクトレンズは目の奥まで入りません。白目にズレることがあっても、自
分で直すことができます。
コンタクトレンズのメリットは
①物の大きさが変わらないので、裸眼に近い見え方
②メガネのようにフレームがズレることがないからスポーツでも安心
③素顔でいられる
④メガネのようにフレームが無いから視野が広く快適
⑤レンズが湯気などでくもらないから快適! などがあります。
しかしコンタクトレンズはペースメーカーと同じ高度管理医療機器です。高度管理医療器とは副作用や機能障害が発生した際に人体への影響が高いものとして法的に定められているものです。使用方法を誤るとトラブルを引き起こす可能性がありますので、定期的に検査を受けながら使用していただくことが大切です。
ソフトコンタクトレンズについて
ソフトコンタクトレンズは、軟らかいプラスチック素材でできたコンタクトレンズです。その軟らかさから眼に慣れやすく、レンズサイズが大 きい(黒目より大きいです)のでズレにくく、初心者やスポーツをする人におすすめです。
しかし、軟らかさを出すためレンズの中に水分を含ませているので、レンズ内の水分が不足すると眼の水分が奪われて目が乾くというデメリッ
トもあります。
1日使い捨てタイプ、2週間・1か月定期交換タイプ、長期使用タイプから選ぶことができます。
ハードコンタクトレンズについて
ハードコンタクトレンズは、硬いプラスチック素材でできたコンタクトレンズです。レンズは水分を含まないため目が乾きにくく、レンズサイ ズが小さい(黒目より小さいです)ので眼に酸素が届き、眼に優しいのが特徴です。また、見え方もソフトレンズと比べると物の輪郭が鮮明に 見えたりと光学性に優れています。
ただ、長期使用(2~3年)タイプのみなので、毎日のレンズのケアが必要なことや紛失の恐れがあることがあります。長期使用中に視力が変 わってしまう恐れもありますし、高額となるため、何度でも交換・調整をしてくれるプランで利用する使い方もあります。
取り扱いの注意点
コンタクトレンズに汚れが付かないように気を付けましょう。コンタクトレンズの汚れは目のトラブルにつながります。 コンタクトレンズに触れる時は、石鹸で手を洗い、拭いてから触ります。また、お化粧は先にコンタクトレンズをつけてから行い、お化粧落としは先にコンタクトレンズを外してから行います。